- 北杜 山の学校
第一回目ジュニアコース(日向山)レポート
「北杜 山の学校」第一回目ジュニアコースが無事に終わりました。
2人の元気な小学生たちと、楽しく学びある2日間を過ごすことができました。
2日間の様子をレポートしたいと思います!
初日は「日常でも役に立つ命の守り方」の講習です。
担当講師は、元消防士で現在は山岳救助隊員でもある坂本元太(げんさん)。
多くの現場を経験しているだけあって、リアルで本当に役立つお話ばかりです。

大切なことばかりだけど少し難しい内容。でもげんさんの巧みな話術に引き込まれてしまい、本当に楽しく学ぶことができました。
我々スタッフにとってもとても役に立つ内容でした!

お話を聞くだけでなく、実習も真剣です。
意識の確認と呼吸の確認はもうバッチリだね!!

室内から屋外に場所を移して、今度はシナリオトレーニング。
実際に山の中で怪我をしている人を見つけたことを想定して、小中学生でできる対処法をしっかり学んでもらいました。落ち着いて対処するのは大変だけど、しっかり頑張ったね!
今回はボランティアスタッフとして、教員を目指す大学生にもお手伝いをしていただいています。

また、命を守る基本としての「保温」についても学びました。
実際に自分たちが持ってきた登山装備も使って、いざという時、どうやったら身を守れるかを真剣に考えてもらいました。

夕食後のナイトプログラムは花谷校長とのお話の時間。
これまでの山登りの話をしながら、ふたりの疑問や質問に答える形で1時間ほど山談義・人生談義の時間となりました。

二日目はいよいよ登山です。
今回目指す山は日向山。
まずは登山口で登山届を作成。なぜ登山届が必要なのか、昨日の講習でげんさんからしっかりお話を聞いたよね。これから家族や友達と山に登るときも忘れずに!

山は思い思いに歩きました。
危ないこと、やってはいけないことだけはしっかり伝えるけど、何を感じながら歩くのかはそれぞれの感性に委ねたいものです。
大人の価値観を押し付けるのではなく、子どもたちが感じるものをありのままに吸収してもらいたいと思いました。

天候にも恵まれて、標高差800mを楽しく登ることができました。
そして山頂のこの景色!
日向山は山頂のご褒美が素晴らしいです。

ご褒美は景色ばかりではありません。
校長の大きなザックから出てきたものは調理器具一式!
山頂でのラーメンは格別です。おにぎり弁当にラーメン、そしてデザートのぶどう。。。天気が良くて気温も心地よく、結局山頂で2時間も過ごしてしまいました(笑)

下山は確実に大人よりも小学生たちのほうが早いです。
彼らがあっという間に下っていくペースに大人たちはついていくのが精一杯(笑)
予定よりも早く下山ができたので、せっかくなので尾白川渓谷へ。
冷たい尾白川の水でクールダウン。
登山の疲れが吹き飛ぶ瞬間です。

振り返ってみたらあっという間に終わった2日間。
子どもたちには様々なことを自分で考えて学んでもらいたいという願いをこめてプログラムを作りましたが、大人たちにとっても彼らからたくさんのことを学ばせてもらいました。
「北杜 山の学校」のジュニアコースでは、山登りを通じて自分で考える力を養ってもらいたいと願っています。
約束事はシンプルです。
・挨拶と返事をしよう
・時間を守ろう
・自分のことは自分でしよう
・自分で考えて行動しよう
この4つです。
必要な情報はしっかり伝えますが、どう行動に結びつけるかは自分でしっかり考えてもらいたいと思っています。大人よりも少し時間がかかるでしょうから、そのときは大人が待ちます。そしてたくさん失敗するでしょうが、命に関わる失敗でなければたくさんしてもらいたいと思っています。
ジュニアコースは10月と11月にも開催します。
元気な子どもたちと過ごす時間を楽しみにしています!